「Construction clock」をGLOW SHENZHEN 2021に出展

DEPARTMENT

  • 設計制作部
  • デザイン企画部

KEYWORDS

企画/プロデュース

設計製作

テクニカルディレクション

展示

DATE

2022.04.27

<撮影:MAKERNET>

昨冬に中国の深圳で行われたライトアートフェスティバル「GLOW SHENZHEN 2021」にTASKOは現地法人MAKERNETとの共作で「Construction clock」を出展しました。
*展示期間は終了しています。
*TASKOは本フェスティバルに本作と「雷」の2作品を出展しました。

横幅17m強、高さ4m強という大型インスタレーションである本作はTASKOの過去作品「カラクリ装置」を下敷きとして製作されています。
今作は前作同様に7セグの表記が機械的に動作するほか、毎秒ごとに点滅するUVライトに文字盤が反応することによっても道ゆく人たちに時を伝える、世界最大規模のデジタル時計となります。

工事現場で使用される単管足場と、また工事現場と街とを区切るパネル(仮囲い)を素材としたこの時計は、近年では中国第3の都市とも呼ばれる深圳の、開発工事によって流動的に変化し続けるダイナミズムに着想して製作されています。
「常に更新されゆく都市や建物に囲まれた我々の暮らしは、時間を俯瞰すれば工事という流れに揺られているようなものなのではないか」
「もののあわれ」にも通じた、そんな無常感をテーマを持つ本作のステートメントは以下の通り。

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街のどこかではいつも工事が行われている。
仮囲いの向こうで行われているそれは、普通に暮らしていると別の世界の出来事のようだ。
しかし我々の立つこの場所も過去にはかつて工事現場だったし、おそらく未来にもいつかまた工事現場となる。そうと思えば我々の居場所と工事現場の裏表が曖昧になってくる。
「行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」これは日本の古典文学の一説だが、時間の流れから岸に上がって眺めれば、ダイナミックな街の変化も一筋の川のようなもので、そして我々は流れに翻弄される泡のようなものかもかもしれない。
工事現場に入りこんでしまったかのようなこの時計は、街と時間の移り変わりに思いを馳せるための、そんな装置なのだ。


【展示概要】

期間:2021年12月12日〜2022年2月18日(covid-19の流行により変動あり)
住所:中国广东省深圳市福田区福华三路
場所:One Avenue(卓悦中心)前 路上
*展示は終了しています。

Design IMAGE by TASKO

CREDIT

Construction-CLOCK スタッフ

プロデュース・TD:KIMURA(設計製作部)

プロデュース・PM:織田洋介(デザイン&ウェブ事業部)

プランニング・ディレクション・デザイン:工藤幸平(設計製作部)

 

実施設計・製作・施工:MAKERNET

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