落合陽一氏作品『レビトロープ』の改修製作を設計制作部が担当

DEPARTMENT

  • 設計制作部

KEYWORDS

設計製作

テクニカルディレクション

展示

DATE

2017.02.16

「現代の魔法使い」の異名を持つメディアアーティスト・落合陽一さんの作品「レビトロープ」の改修製作を設計制作部が担当しました。

本作のキーワードは『浮遊』。
6個のボールが空中に静止浮遊した状態でゆっくりと公転するそのビジュアルは、2度見必至の不可思議さです。
また、今回の六本木ヒルズでの展示場所は地上52階の東京シティビュー。
頭上の大空と眼下の街並みが、今回の改修によって鏡面加工となったボールへ映り込むその圧倒的浮遊感は、この場所でしか味わえません。

また、3月には最寄りの別会場での展示も決定しています。
違う環境におかれることでまた別の表情を見せてくれる筈です。

お見逃しなく!

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Photo:Yoshiro Hayakawa

「レビトロープ」ステートメント by 落合陽一氏

浮遊は神秘的な現象だ。重力下で空中に物質が止まる現象は自然との決別を思わせる。それゆえ浮揚は多くの奇術に取り入れられ、その神秘性が人を魅了してきた。ステージの上の浮揚は奇術師の神秘的な能力として映るが、人が介在しない浮揚は鑑賞者に身体性を強烈に思い起こさせる。なぜなら、重力下で支配された自分の身体と重力を解き放つ浮揚物の間の対比が、再帰的に自らの身体を強く意識させるからだ。この”Levitrope”というメディア装置は、“lev(浮揚)”と “trope(回転)”からなる造語で名付けられた装置だ。このメディア装置は金属球が磁気浮上させ、景観を球体に写し撮りながら、車輪状に回転し続ける。エジソンの時代、回転するイメージによって人は自然から実質的な世界を切り出すことに成功した。ここに実体を閉じ込めた外見を回転させ続ける装置によって計算機自然時代のメディアインスタレーションを考えたい。

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【展示情報】

●『Media Ambition Tokyo 2017』
開催日:2月11日(土)–3月12日(日)
時 間:10:00〜22:00
場 所:東京都港区六本木6丁目11−1 六本木ヒルズ 森タワー52階 東京シティビュー
電 話:03-5777-8600
入場料:一般当日1800円、シニア(65歳以上)1500円、学生(高・大学生)1200円、子供(4歳~中学生)600円 ※東京シティビュー入場料

URL:http://mediaambitiontokyo.jp

 

●Art & Science Gallery Lab Axiom
開催日:3月3日(金) – 3月31日(金)
場 所:東京都港区六本木5丁目 9−20 Art & Science Gallery Lab Axiom
電 話: 03-5772-5220

URL:http://as-axiom.com
*展示時間や休廊日など、詳細な展示情報はギャラリーにお問い合わせください。

CREDIT

アーティスト:落合陽一

TD:KIMURA(TASKO設計制作部)

機構設計、什器製作:林立夫(TASKO設計制作部)

デバイス製作、実装:沖山良太(TASKO設計制作部)

PM、什器製作:工藤幸平(TASKO設計制作部)

什器製作:佐々木香菜(TASKO設計制作部)

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