(MMI ブログ2) “香港のMicrowave 2016へむけて” または韓国までのこと” posted by KIMURA

DEPARTMENT

  • 設計制作部

DATE

2016.06.06

*このテキストは、去る 5/31、香港遠征前に記されました。

MMIを作り始めて一年が経ち、2015年の暮れにかけて3つの展示を重ねて完成しました。
正確には「完成した!」という感覚が来た、ということ。

約一年間製作に費やしてきて

「一体何が正解か?」
「何をもって完成か?」

というところがよくわからなくなってきたところでしたが。

その3つの展示は、こんなかんじでした。

・2015年10月 Apple Store表参道店でのデモ&Talk Session(w.柳澤知明氏) →デバイス、ソフト面のシステムが完成。

・2015年10月 Apple Store表参道店でのデモ&Talk Session(w.柳澤知明氏)
→デバイス、ソフト面のシステムが完成。

・2015年11月 TDW 2015 →「MMI」そのものが完成した感覚が来る。

・2015年11月 TDW 2015
→「MMI」そのものが完成した感覚が来る。

そして、
その後、

2015年12/17~2016年1/18まで韓国のArt Center Nabiの主催する ”Robot Party” という展示に招待してもらいました。

いよいよMMIが海外で展示できるとあって願ってもない話しに歓喜したのですが
冷静になって考えてみると「ひと月」という長期展示、、。
しかも自動演奏も行うということで結構ハードル高いぞ、エライコッチャとなるわけです。

今までMMIが行った展示はおよそ2週間が最長でしたがメンテはほぼ毎日、、

ゴムが切れた、
パーツが壊れた、
サーボが焼けたなど、

日々様々なメンテナンスが発生します。
この話しが来たのがちょうど10月くらいでまだまだMMIの動作は不安定な時期でした。
これは計画的に物事を進めないとひと月「調整中」札がかけられてしまうと思い
かなり入念なメンテナンス計画を立てました。

1) ソフト面の安定性の向上
2) 日頃壊れる部分の洗い出し、改善
3) メンテナンスマニュアルの製作

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1) ソフト面の安定性の向上について
これは自分だけではどうにもならなかったので当時弊社ニューカマーのOKIYAMAくん、
いつもお世話になっている堀尾寛太氏に手伝ってもらい、
接続、展示状態の安定化を確立してもらいました。

特に展示で一番気にしなければならないのが自動起動、自動終了などのワーク・フローで展示のオペレーションが難しいほど展示がしづらい作品になり、稼働するには人がついてなければならない、、という状態が発生します。

韓国に向けてはおいそれとそれが出来ないため、無人状態での展示方式はマストでした。
いろいろ自分でも勉強しましたが「あー、みんないつもこうやってるのね」と目からうろこが落ちましたよ、ほんと。

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2) 日頃壊れる部分の洗い出し、改善
これはもう毎日頻発するトラブルをとにかく潰す、に尽きます、、。
TDW(2015)中はほかの仕事そっちのけで外苑前に毎日出勤しました。
※クライアントのみなさまご迷惑をお掛けしました….!

このTDWが2週間の展示で初日からものすごいトラブル続きで「これ2週間展示するとか無理….」みたいな暗雲が立ち込めていたのですが、丹念にトラブルを潰していくと結果が出るものですね。一週間を過ぎたあたりから劇的に壊れなくなり、演奏の勘所も掴んだりと状況は好転し「あ、どうやら完成したっぽい」という感覚が来ました。
この時、10分に一度デモ曲を演奏していたのですが2週間これで無故障なら20分に一度デモ曲演奏で4週間を保つ!というところまできて、いよいよマシン的な完成を迎えます。

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3) メンテナンスマニュアルの製作
いかに壊れないものが出来たと言っても日常のメンテナンスはやっぱり必要で、ここを疎かにするとダメージが蓄積し思わぬトラブルが発生します。

そこで現地のスタッフの方にわかりやすく解説してメンテナンスを行ってもらうためのマニュアルが必要になるわけです。ただしマニュアル製作と言うのはかなりの労力と時間を要する作業で、毎回泣かされるのですが今回もgoogle documentに目をつけまして、MMIのような巡回作品は基本的に毎回同じ設営方法、演奏方法、メンテナンス、トラブル・シューティングが発生します。ということは思いついたら追記していけばいつの間にかマニュアルが完成するのでは、と考えツアー・スタッフ全員で追記する方式をとりました。
設営から立ち上げ、メンテナンスに関して細かく追記することで結構な量の項目が出来上がり英訳もいつの間にか完成していました。

そんなこんなで韓国の展示を迎えるわけですが、現地スタッフの方々のサポートもあり無故障!というわけにはいきませんでしたが、パーツの交換などを行っていただき無事完走を果たすことが出来ました。

自分はバラシに行けませんでしたが、チーフ・スタッフのSAKATAくんが記録してくれた最終日の映像では設営時と変わらず動き続けるMMIの姿があり、とても感動したことを覚えています。

数ヶ月前まで相当手のかかる機械でしたが、ここまで安定して展示出来たのは関わってくれた方々のサポートのおかげです。

そして、
機械は手をかけただけ安定します。
裏切りません。

ということで韓国レポのつもりで書き始めましたが、
韓国までの話しに終始してしまいました….。

韓国についてはまたの機会に..。

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明日から、香港のMicrowave Fesに行ってきます。
今回も最高の展示ができるよう、オーディエンスとのあらたな出会いも願って。
2016.5.31 KIMURA

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