(MMI ブログ3) 香港/ Microwave 2016レポ – 照明システムの完成とワークショップへの備忘録。posted by MMI Crew.

6 June, 2016

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今週末まで、香港 Microwave 2016での展示がつづく、MMI (Musical Mechanical Instruments)
MMI Crew のSAKATAさんからレポが届きました。
掲載します。

照明システムの完成とワークショップについての備忘録です。
9daysのうち、きょうは、Day 5。
まだまだつづく、MMIの香港遠征のための、メモ。

Do more with less!

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(照明システムの完成)
今回の展示における照明は、
会場常設の照明機材が調光不可の仕様であったこともあり、
常設の照明機材の全てを撤去して、MMIの持ち込み照明機材で照明デザインを賄いました。

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最終的に、
天吊=4灯、ステージ袖=2灯という非常にミニマルな構成となりましたが、
ライブハウスと比べても遜色ないレベルの演出ができていたと考えています。

それが、MMIのステージ・セット内だけで完結していたことに、大きな驚きがありました。

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照明の完成に伴い、ライブパフォーマンスの情報量が増え、
ステージ演出が曲の雰囲気に与える影響が大きくなったと思いました。
ライトの色彩、フラッシュによる光によるサイン/刺激、マシンの姿を投影して影として(イリュージョンとして)映す演出など……。

今後、これらが強力なエンターテイメント要素が強みになる反面、
派手になりすぎるとメカの動きに目がいかなくなる気もしていて、どこかでバランスをとっていく必要がでるかも……と感じました。

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**曲・展開ごとの色変化はもちろん、ストロボ的な演出までありました。
– Posted by SAKATA(MMI Chief Staff)

さて、つづいて、ワークショップについてのメモ。
フェスティバル初日の(実際は2日目の)、6/4に2時間にわたって開催したワークショップ。
こちらも、
TASKO・KIMURA工場長Rhizomatiks Research 柳澤知明氏がMMIの人間メンバーの代表でファシリテーターとして参画。
TASKOからはワークショップのバックアップ・クルーとしてSAKATAさん、OKIYAMAさんが参加しました。
こちらもSAKATAさんのレポを掲載します!

[Microwave 2016 Workshop]
The MMI Performances and behind the scene – MIDI can operate your mind and body
機械音樂組表演的台前與幕後
[ 登記 Registration: http://goo.gl/forms/YZr8eGgBuPw0BWyo2 ]

Musical Mechanical Instruments (MMI) (Japan)
機械音樂組 (日本)
KIMURA (TASKO) / 木村匡孝
Tomoaki YANAGISAWA (Rhizomatiks) / 柳澤知明

Everyone can make a prototype of Machine Band and clap the rhythm of music to help learn the value of “Physical DTM” and to get accustomed to the MMI system through a Musical works by playing and using the devices of Machine band.

所有人都造一個機械樂隊,用手拍出音樂節奏來學習"Physical DTM”,並且可以透過利用機械樂隊演奏音樂去學習MMI系統。

Posted by Microwave International New Media Arts Festival on Thursday, June 2, 2016

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**NOTES by KIMURA 「電球の光に合わせ、人が楽器を鳴ら」す、そのシステムのラフ・スケッチ。

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**NOTES by KIMURA 「MMIのシステムを知る」、そのためのラフ・スケッチ。

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**NOTES by KIMURA 「今回のワークショップのシステムを知る」、そのためのラフ・スケッチ。

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**NOTES by KIMURA 「今回のワークショップでつかわれたMIDIデータ」、DTMソフトウェア「LIVE」のラップトップ・スクショ。

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(Workshopから見えたMMIと人間のコラボ可能性)
MMIのマシンたちはPCから送られたMIDIデータを受けて各部位が動作し、演奏を実現しています。
そのやり方は私たちがギターやピアノを弾くのと、
どれだけ違うものなのでしょうか。

現代の多くの音楽製作者がMIDI信号を用いて、ハードウェアやソフトウェア音源を動かしています。
じゃあ逆にMIDI信号で動かされる立場になったらどうなのか?

これが今回のワークショップの趣旨の一つだったように思います。

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ワークショップの内容は、電球の光に合わせ、楽器を鳴らしたりしてみるというものでした。
実際に自分でもやってみたところ、目だけを頼りにしなければならないため最初は戸惑いました。

しかし、
次第にリズムを覚え、
また、
他の人と合わせることでズレを修正出来るようになってからは大分楽に/ずいぶん楽しくなりました。

このようにデータを受け取ってから、記憶して修正する過程はMMIのシステムにはありません。
結果的に生まれるグルーヴが同じだったとしても、
そこに至るまでのプロセスは人間とマシンで大きく異なるようです。

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ワークショップ自体は第一回目ということもあり、伝えきれなかった部分もあったかと思いますが、
参加して頂いたみなさん(20人ほど!)の反応を見る限り、少なくとも機械と人間の演奏方法の違いを楽しんでいただけているようでした。

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当初より、MMIの「セミオート・ドラム D」には人間が踏む(叩く)為の2つ目のキックペダルがついていました。
つまり、その時(MMIが生まれた時)から、人間も参加できることが目標の一つであったように思います。

今回のワークショップで、
仮にMMIと人間がコラボレーションする場合の可能性の一つとして、

つまりMMI/マシーンと人間のコラボの可能性を「実際に」見られたことは、
わたしたちにとって「面白い研究課題ではないかな」、と感じました。
– SAKATA(MMI Chief Staff)

(MMI ブログ2) “香港のMicrowave 2016へむけて” または韓国までのこと” posted by KIMURA

6 June, 2016

*このテキストは、去る 5/31、香港遠征前に記されました。

MMIを作り始めて一年が経ち、2015年の暮れにかけて3つの展示を重ねて完成しました。
正確には「完成した!」という感覚が来た、ということ。

約一年間製作に費やしてきて

「一体何が正解か?」
「何をもって完成か?」

というところがよくわからなくなってきたところでしたが。

その3つの展示は、こんなかんじでした。

・2015年10月 Apple Store表参道店でのデモ&Talk Session(w.柳澤知明氏) →デバイス、ソフト面のシステムが完成。

・2015年10月 Apple Store表参道店でのデモ&Talk Session(w.柳澤知明氏)
→デバイス、ソフト面のシステムが完成。

・2015年11月 TDW 2015 →「MMI」そのものが完成した感覚が来る。

・2015年11月 TDW 2015
→「MMI」そのものが完成した感覚が来る。

・2015年 11月 恵比寿ガーデンホール
→それらを踏まえてのパフォーマンス、過去最高の出来!(本当はまだまだなんですが….)

そして、
その後、

2015年12/17~2016年1/18まで韓国のArt Center Nabiの主催する ”Robot Party” という展示に招待してもらいました。

いよいよMMIが海外で展示できるとあって願ってもない話しに歓喜したのですが
冷静になって考えてみると「ひと月」という長期展示、、。
しかも自動演奏も行うということで結構ハードル高いぞ、エライコッチャとなるわけです。

今までMMIが行った展示はおよそ2週間が最長でしたがメンテはほぼ毎日、、

ゴムが切れた、
パーツが壊れた、
サーボが焼けたなど、

日々様々なメンテナンスが発生します。
この話しが来たのがちょうど10月くらいでまだまだMMIの動作は不安定な時期でした。
これは計画的に物事を進めないとひと月「調整中」札がかけられてしまうと思い
かなり入念なメンテナンス計画を立てました。

1) ソフト面の安定性の向上
2) 日頃壊れる部分の洗い出し、改善
3) メンテナンスマニュアルの製作

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1) ソフト面の安定性の向上について
これは自分だけではどうにもならなかったので当時弊社ニューカマーのOKIYAMAくん、
いつもお世話になっている堀尾寛太氏に手伝ってもらい、
接続、展示状態の安定化を確立してもらいました。

特に展示で一番気にしなければならないのが自動起動、自動終了などのワーク・フローで展示のオペレーションが難しいほど展示がしづらい作品になり、稼働するには人がついてなければならない、、という状態が発生します。

韓国に向けてはおいそれとそれが出来ないため、無人状態での展示方式はマストでした。
いろいろ自分でも勉強しましたが「あー、みんないつもこうやってるのね」と目からうろこが落ちましたよ、ほんと。

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2) 日頃壊れる部分の洗い出し、改善
これはもう毎日頻発するトラブルをとにかく潰す、に尽きます、、。
TDW(2015)中はほかの仕事そっちのけで外苑前に毎日出勤しました。
※クライアントのみなさまご迷惑をお掛けしました….!

このTDWが2週間の展示で初日からものすごいトラブル続きで「これ2週間展示するとか無理….」みたいな暗雲が立ち込めていたのですが、丹念にトラブルを潰していくと結果が出るものですね。一週間を過ぎたあたりから劇的に壊れなくなり、演奏の勘所も掴んだりと状況は好転し「あ、どうやら完成したっぽい」という感覚が来ました。
この時、10分に一度デモ曲を演奏していたのですが2週間これで無故障なら20分に一度デモ曲演奏で4週間を保つ!というところまできて、いよいよマシン的な完成を迎えます。

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3) メンテナンスマニュアルの製作
いかに壊れないものが出来たと言っても日常のメンテナンスはやっぱり必要で、ここを疎かにするとダメージが蓄積し思わぬトラブルが発生します。

そこで現地のスタッフの方にわかりやすく解説してメンテナンスを行ってもらうためのマニュアルが必要になるわけです。ただしマニュアル製作と言うのはかなりの労力と時間を要する作業で、毎回泣かされるのですが今回もgoogle documentに目をつけまして、MMIのような巡回作品は基本的に毎回同じ設営方法、演奏方法、メンテナンス、トラブル・シューティングが発生します。ということは思いついたら追記していけばいつの間にかマニュアルが完成するのでは、と考えツアー・スタッフ全員で追記する方式をとりました。
設営から立ち上げ、メンテナンスに関して細かく追記することで結構な量の項目が出来上がり英訳もいつの間にか完成していました。

そんなこんなで韓国の展示を迎えるわけですが、現地スタッフの方々のサポートもあり無故障!というわけにはいきませんでしたが、パーツの交換などを行っていただき無事完走を果たすことが出来ました。

自分はバラシに行けませんでしたが、チーフ・スタッフのSAKATAくんが記録してくれた最終日の映像では設営時と変わらず動き続けるMMIの姿があり、とても感動したことを覚えています。

数ヶ月前まで相当手のかかる機械でしたが、ここまで安定して展示出来たのは関わってくれた方々のサポートのおかげです。

そして、
機械は手をかけただけ安定します。
裏切りません。

ということで韓国レポのつもりで書き始めましたが、
韓国までの話しに終始してしまいました….。

韓国についてはまたの機会に..。

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明日から、香港のMicrowave Fesに行ってきます。
今回も最高の展示ができるよう、オーディエンスとのあらたな出会いも願って。
2016.5.31 KIMURA

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(MMI ブログ1) 感動の ”しきい値” posted by KIMURA

6 June, 2016

30代半ばにしてバンドをはじめまして、ここ1年くらい「MMI(Musical Mechanical Instruments)」というバンドを製作しています。このバンドは全て機械で動くいわゆるマシンミュージックなんですが、最近ようやく完成したなーという感覚がキタのでいろいろ忘れないために備忘録としてこのテキストを書いております。

この「MMI」をつくり始めるにあたりいくつかの段階を経ているのですが、まず第一(のフェーズ)にマシン・ミュージックというものに触れたのがアートユニット「明和電機」のサポートスタッフとしてでした。大学を卒業する間際にひょんなことから土佐さんに声をかけていただいてそれから数年、明和電機にて機械製作とステージの作り方、運営の仕方など様々なことを勉強させてもらいました。

それから明和電機を経て東京KIMURA工場の設立、その後TASKOの設立、とかあるんですがその辺は置いといて、第二のフェーズ(きづき/きっかけ)になるのは、「Z-MACHINES」というプロジェクト。
これはZIMAというお酒のキャンペーンで最強のパーティ・ロボット・バンドをつくる!というお題で、72本の指を持ち、12個のピックを操るギターのマッハ、26本の腕を持つドラマーのアシュラと字面だけでもスゴそうな最強の演奏ロボットを作りました。

Squarepusher x Z-Machines – Making of 'Music For Robots' from Warp Records on Vimeo.

この時にスクエアプッシャーという人が楽曲を作ってくれたのですが、これが本当に素晴らしくて「音楽ってずるいなあ」と思いました。
TASKOではこれらの楽器製作を担当し、明和電機のノウハウなど考えうる全ての技術を集結して製作したのですが、そもそもマシン・ミュージックというモノは機械で動いているので機能を想定しないと設計が進まないわけです。言い換えると設計者はその機械の限界を作る前から想定していて「こういうことができるよね」と大体把握しているものと思います。

製作段階でも議論の的だったんですが、最強のパーティ・ロボット・バンドが演る音楽は人間が演奏できないような超絶プレイが正解なのか?!という話し合いが結構あって、そのような用途の想定をしながら製作を進めました。
ロボット・バンドというものはやはり音楽的には相当色物で、すごい演奏ができて当たり前、いい音楽を演奏するよりは「賑やかし」として機能する、みたいな感覚が世間一般の考え方でこれは製作チーム内でもどこかあったと思います。(少なくとも自分にはあった!)
前述の通り機械というのは用途を持って初めてこの世に成り立つので、それが動いた時の結果を理解しているはずなのですが、スクエアプッシャー氏はこちらの用途を全く無視した演奏や独自のロジックによる楽曲製作をしておりまして、楽器製作者ですら持っていた色物感を払拭する楽曲群に相当なウロコを目から落としました。このZ-MACHINES製作を受けて、マシン・ミュージック=色物という図式が自分の中から完全に崩れ去りました。
そして、こちらの意図や考えなどは軽々と飛び越え、瞬間的にエモーショナルな感覚を作れる「音楽」というものにものすごい嫉妬を覚えました。

機械製作は時間がかかりますからね..。

そして第三のフェーズ、
学研大人の科学マガジンオートマ・テ」。

オートマ・テはペンをもたせてx、y、,z軸をカムで動かし文字を書かせるオートマタ(自動人形)です。その紙面の作例製作を受けまして、オートマ・テをつかってギターを弾くことのできる「オート・オートマ・テ」という作品を作りました。
文字を書く動作で何作ろうかな…? と考えていたところに、ギターのピックの動作が思いついたのでピックを持つ「ピック・マ・テ」と棒を持っていてフレットを押さえることのできる「プット・マ・テ」製作したのですが、とにかくこの人たちの演奏能力が低い!
いろいろな曲が弾けるようにサーボモーターに改造し、PCによる制御を試みたのですが、何せオートマ・テで書ける文字サイズが 3cm角 ということもあり可動範囲が実に少ない!

このオート・オートマ・テの演奏能力はかろうじて、

・3本の弦のピッキング
・3本の弦×2フレットの押さえ

ができる仕様でした。

これで何が弾けるか相当悩みましたが、ベートーベンの月光(らしきもの)を弾かせました….あくまで「らしきもの」。

ただしこの製作を受けて自分としては様々な可能性を見出しまして、

まず一つの機械要素で複数弦、複数フレットを押さえる点。
マシン・ミュージックというものは基本的に大掛かりになっていく傾向があります。
これは音源(ノート)に対して一つの機械要素、という構造が多いためで、例えばシンバルを鳴らす機械をひとつ、太鼓を鳴らす機械をひとつ、のように安定した演奏を行うため、また様々な音色を用意するため複雑な演奏をやろうとするとその分の楽器装置を増やさなければならず、構成楽器のサイズが大きくなっていきます。
これはこれでマシン・ミュージックの醍醐味であり、ステージからの見栄えを考えると大きいほど良いのも事実ですし、これに関しては全く否定しません。もともとそういう楽器を自分もたくさん作ってきました。

このオート・オートマ・テ製作により最小の機械要素で最大の効果を生む、という設計をやってみたくなりました。そしてこれはギターというものを機械で演奏できるか?!の挑戦でもありました。
打楽器というものは言ってしまえば叩けば音は出ます。
ただし弦楽器は違います。特にギターなんてのは様々な太さの弦がありたくさんのフレットが細かく並んでいて、押さえ方や弦の弾き方で音が変わったりする非常にフィジカルな楽器です。
それらをひとつのピックで全弦を弾き、人間と同じようにフレットを押さえるようなものを作ってみたい、と思い一年前に製作を開始した次第です。

ギターから始まり、ベースドラムと作ってモーリさんというボーカル(?!)をつくり、一年かけてシステム、作曲方法、ステージングなど考えてきて、先日「あ、これ完成した!」
という感覚がきたので今回まとめてみました。

その過程でこのバンドについていろいろとわかってきたことがあるので下記列挙します。

●そもそもこのMMIとは何か?
簡単に言うとエモーショナルな感覚を引き出すための装置です。

例えば、

●昨夜の伝説のライブは今日は見れないのか?

コンディション、気温、光、体調、オーディエンスの具合もあるだろうし、ミュージシャンもその日の気分がありますね。全てが合致してこそのエモーショナル感覚と思うのですが、せっかく機械なのでこれを毎晩見れるようにしたいと考えてます。
※簡単に言うとですよ、、

音楽に欠かせない、「音」以外にもライブではその他の環境情報があります。
音楽にこれを追加することでエモ感トリガーを刺激できるのではないか?!
それらをすべて制御してみたいと思っています。

●ロボットと行うバンド活動
正直このMMIは演奏能力が低いです、、。
巷の方々が思い描くロボット・バンドのような超絶技巧はありません。
先日作った新曲「ロック3」という曲は実はレッドツェッペリンのrock ‘n’ rollのカバーですが
シーケンス上ではその通り打ち込んでるはずなのですが全くその通りに弾いてくれず、別物になってます、、、。
ただし、このボタンを押すとこの音がでる、という単純な装置より不確定な要素が多々あり、
一人で打ち込みをやっているよりはロボットと練習をして、対話し、MMIのアレンジになっていく感覚。これは今まで自分がやってきたマシン・ミュージックとは違い、バンドです。
自分では作らないようなリフや展開が勝手にできていくのが面白いと思ってます。


●感動のしきい値
そもそも「エモーショナルな感覚」とはなんでしょうか?
自分が今回音楽をモチーフに選んだのは美術のようにオーディエンスにある程度のリテラシーを要求するようなハイコンテクストなものではなく、一瞬で人の感覚をトリガーするために音楽というものがちょうど良かったのだと思います。
そして、音楽の面白いところは決してうまいだけがトリガーを入れるとは限らないところです。
例えば夏の潮騒や子供の歌声、川のせせらぎや全く言葉のわからない洋楽であってもトリガーがはいってしまうことはよくあります。

いくらMMIのテクニックが下手くそであっても、常に安定して演奏できる機械であるため
その空間の中で適時、適所、的確に音粒をインストールすることでそのトリガーを作ることができると考えます。そして、この「トリガー」こそがこのプロジェクトの最大の目的であるといえます。

このトリガーとはなんなのか?

その辺りは自分にもよくわかりません..。特に音楽理論や演奏方法についてあんまり詳しくないためなんとも言えないのですが、最近感じたのは展示空間で作曲をしているとその空間までもトラックの一部となって出来上がったフレーズと共に空間情報を切り取れるような感覚がありました。
この体験は自分の人工無能的なものによるものなのか詳しくは考察中ですが、感情のない機械が演奏する音楽に何かしらの情報が混入してくるのはとても不思議です。

なんとなくこの体験を以って「MMIは完成した!」ということを感じました。

今回の完成はあくまで「モノ」としての完成なので楽曲、音楽的にはまだまだ練習が必要ですね。安定して動作し様々な場所、シーンに対応できるようバンドとしてのグルーヴを高めたいと思います。

とりあえずメモ的に書いておきましたがまだまだ考察中の部分もおおいのでひとまずこのようなところで。

とにかく、あとは演るだけですね。

2015.11.30 KIMURA
(恵比寿ガーデンホール/Perfumery Organ Exhibition in Tokyo)での展示を終えて)